
海苔は海水だけではおいしくなりません。真水と海水のバランスが微妙なところで、おいしい海苔が採れるのです。森からのさまざまな栄養素が小川に入り、川に流れ、海に注がれて、その三角州のところに栄養が一番たまります。これが海流とぶつかり、その水流に沿ったところが一流浜と呼ばれる最高の産地。丸山海苔店の「佐賀のはしり」は、栄養豊かな筑後川が流れ込む有明海の一流浜で、その年最初に採れる旬のりです。

有明海は干潮時と満潮時の水位の差が大きいため(最大6メートル)これを生かして支柱に網を張る方式がとられています。網が海上に露出する時間が長く、太陽の光が充分に当たるので、光合成が充分に行われ、とろりと甘味のある海苔が生まれます。

有明海

干満の差が激しい有明海では、干潮時に太陽の光が十分にあたり、黒褐色の甘みのある海苔になる。
瀬戸内海

瀬戸内海の網の張り方は、海水に浸っている時間が長く、黒く光沢のある海苔になる。
おいしさを保つには
海苔は湿気るとおいしさが失われるので保存方法には気をつけましょう。乾燥している冷凍庫は理想的で、アルミパックに入れ、零下20度で保存すれば3年は品質が保てます。また密封したブリキ缶、防腐剤入りガラス瓶、ポリ袋などもいいでしょう。
板海苔のおいしい焼き方
焼き方ひとつで、海苔の風味は格段に違います。おいしく焼くには、海苔2枚を中表に重ね、がさがさしている裏面両方をまんべんなく、きれいな緑色になるまで焼くこと。香ばしい香りがしてくると、焼き上がりです。
焼く前の海苔は約5%の水分を含んでいるので、なかなか噛み切れませんが、火を通すとやわらかくなり、細胞膜が変化して消化しやすくなるのです。焼きすぎると風味が抜けて、パリパリになります。水分3%が最もよく、パリッとおいしい味が楽しめます。
1日1枚、海苔で健康

ビタミンA・B1・B2・Cなどを豊富に含む海苔。ビタミンAはウナギの3倍、ほうれん草の8倍。海苔のビタミンCは熱に強く、焼いても壊れないのが特徴。シミやそばかすを防ぐ美容食としてもぜひ食べたい食品です。

海苔は人間に必要な全てのミネラルを含みます。骨を丈夫にするカルシウムや、成長を促進させるヨード類など、牛乳や卵に匹敵するほど。また、貧血予防に効果的な鉄分が、全型1枚に牛レバー1切と同量含まれます。

海苔を1枚食べると、牛乳にすれば1/5本、卵にすれば1/5個分のタンパク質を摂ることができます。しかも、おいしさの素、必須アミノ酸が多く、大豆や米に次いで、海苔は良質なタンパク源なのです。

海苔の約1/3は食物繊維。発ガン物質を体外に排出する働きをします。また、海苔に含まれる脂質は、肥満と動脈硬化の原因を作る飽和脂肪酸や血中コレステロール値を下げる働きをします。

有明海
とろける甘さ、味、歯切れの良さは日本一。贈答用に使われる高級海苔のほとんどが有明産です。
東京湾
巻いたときに磯の香りがひときわ香る、江戸前のお寿司屋さん好み。しっとりしたコシと甘みがあり、風味は格別です。
瀬戸内海
黒みとツヤではいちばん。特にコンビニエンスストアのおにぎりの海苔など、業務用に使われています。
海苔乾し(昭和10年頃)東京都大森

スに付けた海苔は、その日のうちに天日干しで乾しあげた。このような光景は江戸期から始まり、戦後間もなく姿を消した。
はしり草子(半切)
半切5枚入×15袋
三大漁場の最高の初摘み三選の詰め合わせ。
旬の若い草目から生まれる味くらべの逸品。
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はしり草子(半切箱入)
半切5枚入×9袋
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はしり草子(半切たとう入り)
半切5枚入×3袋
三大漁場の最高の初摘み三選を和のたとうに1袋ずつ束ね合わせました。旬の若い草目から生まれる味くらべの逸品。
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